Z世代向けのマーケティング支援を手がける株式会社AMFは2023年11月30日、「JC・JK流行語大賞」を発表しました。同大賞は2017年から始まり、中学・高校の女子生徒の流行を「ヒト・モノ・アプリ・コトバ」の4部門に分けてランキングにして紹介しています。AMFによると選考は、データ調査会社と連携し、数百万件の女子生徒のInstagram投稿を抽出してデータ化。またリサーチが得意な全国の女子生徒のマーケティング集団「JCJK調査隊」も選考に加わっているそうです。今回は大賞の中から「コトバ」部門のトップ5を紹介します。

5位 不気味の谷

5位に選ばれたのは「不気味の谷」でした。この言葉は、ロボットが徐々に人間に近くなると親和感が増していくのに、ある時点でその親しみが急激に不快感に変わる「谷」のような領域を指す言葉です。日本の大学教授が1970年に雑誌で「不気味の谷」と題する文を書いたことが始まりとされています。これまでも精巧なロボットが話題になるたびに、話題に挙がってきた言葉ですが、今回のランキングはこれまでとは逆で、人間がロボットっぽいメイクをして「不気味の谷」を再現する動画が「TikTok」で流行しているのだそうです。なかには4000万回以上視聴された動画もあるようです。私も思わず検索しましたが、面白くて不気味でした。

4位 中学生限定クラブ

4位は「中学生限定クラブ」でした。全く知らない言葉だったので、部活動をイメージしてしまったのですが、どうやら夜の街で大音量を楽しむ「クラブ」を模した中学生だけのイベントのようです。こちらも検索すると盛り上がった会場の様子を紹介する動画がたくさん見つかりました。AMFによると、文化祭で教室などで行うこともあるそうで、「同世代と音楽で楽しめる」と参加を希望する女子中学生の意見が多く聞かれるそうです。高校生限定クラブイベントというのもあるそうです。

3位 なぁぜなぁぜ

3位は「なぁぜなぁぜ」でした。「なぜ?」という疑問を伝える言葉が可愛く変化した形のようです。「面白さを保ったまま、疑問を伝えたい時にちょうどいい」と人気を集めているそうで、動画投稿アプリなどでは、多くの人が自分の疑問を視聴者に投げかけています。この言葉はAMFが今年の6月末に発表した「JC・JK流行語大賞2023上半期」でも「コトバ」部門の2位に選ばれていました。例文では「勉強しない時は怒るのに、何も言わずに勉強してたら親に心配されるの、なぁぜなぁぜ?」が紹介されていました。