大手プロバイダーのニフティは3月、同社が運営する子ども向けサイト「ニフティキッズ」で実施した「『マスク着用』に関する調査レポート」を発表しました。調査は3月6日~19日にインターネットで実施し、小中学生を中心としたニフティキッズの訪問者から1328件の回答を集めたそうです。

新型コロナウイルスの感染対策のマスク着用を巡って政府は、2023年3月13日から「個人の判断に委ねる」という方針に切り替えました。文部科学省は、学校の授業などは4月1日以降、基本的にマスク着用を求めないとする通知を各地の教育委員会に出しています。ただ、ニフティが実施した調査では「新学期(マスクの着用が自己判断になったあと)学校ではマスクをつける予定?」という質問に対して、68%の小中学生が「つける予定」と回答。依然としてマスクの着用を続けようと考えている子どもは多いようです。今回のランキングは、「つける予定」と回答した小中学生の理由をランキング形式で紹介します。

5位 他人の目が気になるから

マスクを着用すると答えた小中学生の理由の5位は「他人の目が気になるから」(7%)でした。コロナ禍では、感染対策を強要する「自粛警察」「マスク警察」も話題になりました。取材先から「そうした話題や閉塞(へいそく)感が子どもたちのストレスにつながっている」という話を聞いたこともあります。感染対策という意識よりも「外していると周囲に不快な思いを与えるかも知れない」という感情があるのでしょうか。とはいえ、最近では「○○警察」に関する話題も減ったように感じています。マスクに対する社会の見方も少しずつ変わっているのでしょう。

4位 マスクをつけるのが習慣になってしまったから

4位は「マスクをつけるのが習慣になってしまったから」(13%)でした。政府がマスク着用を呼びかけてから約3年が経ち、ほとんどの子どもたちにとってマスク着用は習慣化していると言えるでしょう。私は、職場にハンカチを忘れることは多いのですが、マスクを忘れたことはありません。「必ず着用して外出する」という意識が強かっただけに、習慣づけられたように感じています。身についた習慣をやめる時には強力な違和感を伴います。私自身もマスクを外して外出するようになるには、もう少し時間がかかるように感じています。

3位 花粉症だから

3位は「花粉症だから」(18%)でした。多くの木々に花がつく春は、花粉症に悩まされる人も多いはず。私も花粉症なのでマスクが手放せません・・・。どうしてもマスクと聞くと、「新型コロナウイルス」や「感染対策」というイメージに直結してしまいがちですが、花粉対策で着用が必要な人がいることも大事な視点ですね。

花粉のイメージ写真

2位 やっぱりコロナが心配だから