LINE(ライン)が運営するリサーチプラットフォーム「LINEリサーチ」は2023年1月、「高校生がいまハマっているアニメ」を発表しました。調査は昨年12月にLINEをスマートフォンで使っている日本全国の高校1~3年生を対象に実施。今回紹介するランキングは、アニメを見ることがある高校生男女825人が複数回答で答えた結果をまとめたものです。
以前はアニメというと、朝か夕方にテレビで放映しているイメージがあったのですが、最近は人気作品でも夜遅い時間に放送されている場合が多いようです。アニメを見て、1日を締めくくるという大人も増えているのではないかと思います。流行にとりわけ敏感な高校生はいま、どんなアニメにハマっているのでしょうか。
10位 ブルーロック
累計発行部数1800万部を超す大人気サッカー漫画「ブルーロック」が10位にランクインしました。昨年のサッカーワールドカップ期間中から、本物の日本代表選手がブルーロックとコラボしたCMも放送されていたので、目にした方も多いと思います。卓越した技術を持つ300人の高校生ストライカーが「ブルーロック(青い監獄)」と呼ばれる選手養成施設に集められ、たった1枠のストライカーの座を争うというストーリーには驚かされますが、個性豊かな選手の心情やブルーロックに至るまでの背景も描かれており、選手たちのサッカーにかける熱い思いに心が動かされます。私も大ファンです。
8位 鬼滅の刃
8位には2作品が入りました。
その一つが「鬼滅の刃」。2020年10月に公開された映画「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」は歴代興行収入1位の記録的な大ヒットとなりました。世の中に鬼滅旋風を巻き起こし、我が家でも、娘たちに「○○の呼吸」というかけ声とともに何度も切られました。20年12月4日にコミックス最終巻が刊行された翌日の朝日新聞朝刊は「各地の書店で買い求める人の長い行列ができた。この日は全国紙5紙の朝刊にキャラクターをあしらった全面広告も登場。ネットに『鬼滅』の言葉があふれ『鬼滅デー』となった」と報道しました。今年春からは続編のテレビアニメも放送予定です。
8位 かぐや様は告らせたい
鬼滅の刃と同じく8位にランクインしたのは「かぐや様は告らせたい」でした。舞台はエリート学生が集う「秀知院学園」の生徒会。高校生徒会長の白銀御行と、副会長の四宮かぐやは両思いですが、お互いに「相手に告白させよう」と頭脳戦を繰り広げていくという新感覚のラブコメストーリーです。ありそうで無かった設定と、周囲からは完璧と思われている2人が、実は抜けている部分もあるという高校生らしさも笑いを誘い、胸をときめかせます。毎話の終わりにその回の「勝敗」が示される演出も好きです。
7位 ハイキュー!!
7位に入ったのは、バレーボールを題材にした「ハイキュー!!」。今回の調査結果では、とりわけ女子の人気が集中していて、女子部門では同率2位でした。人気の理由について「アニメではあるけれど、現実的な内容だから(高3女子)」「キャラクターの魅力(高2女子)」という声も寄せられたそうです。ライバルあり、逆境あり。ぶつかりながら成長していく高校生たちの姿を応援するうちに、いつのまにか自分が応援されているような気持ちになる作品です。コミックスから始まり、アニメ、劇場版、2.5次元(ミュージカル)と様々なメディアに進出している作品で、ファンの幅もどんどん広がっています。