長野県松本深志高校(長野県松本市)では毎年、「折衝会」という生徒どうしの会議が開かれる。生徒会予算650万円の配分を決めるための仕組みで、生徒会本部のほか、各委員会や部活動、クラスなどの代表者が一堂に会する。12月に甲府市で開かれた日本部活動学会の研究集会で、その取り組みについての報告があった。ちなみに研究集会のテーマは「主権者教育と部活動の関係を探る」である。
請求金額に上限はなく、どんな物品でも請求できる。一方でどの組織にも優先枠は設けられておらず、1円でも請求した団体には折衝会への参加が義務づけられる。全体の請求額が予算内に収まるよう、1日3時間、計5日間かけた話し合いは時に紛糾し、最終日は深夜にもつれ込むこともある。