修学旅行が変わりつつある。そんな思いを強くしたのは、寺子屋朝日で2022年12月、修学旅行と探究学習の関わりをテーマとするウェビナーを「寺子屋朝日for Teaachers」で開催し、今どきの修学旅行の実践事例に触れたからだろう。

修学旅行と言えば、高校でも中学でも3年間に1回、同じ学年全員で同じ地域を訪ね、みんなで同じホテルや旅館に泊まるのが一般的だった。決められたプログラムに沿って行動するから、どうしても行動が受け身の消費型になりやすい。

「消費型」ではなく「創造型」

これに対し、講師の一人としてウェビナーに登壇した山藤旅聞さんが副校長を務める新渡戸文化高校(東京都中野区)の場合、行き先は全国15カ所ほどあるエリアから生徒が選び、10人ほどのグループに分かれて行く分散型で、3年間で複数回出向く。どんな活動をするかも生徒自身が決める創造型の旅行だ。その名も「スタディーツアー」。