【愛媛】松山市内の多くの小中学校プールが今後10年以内に耐用年数を迎えるのを前に、市教育委員会は番町小学校(松山市二番町4丁目)をモデル校に、民間スポーツクラブで水泳授業をする実証事業を始めている。10月末まで続け、安全性や授業内容などを確認する。

 実証事業による初めての授業は6月6日、市内のスポーツクラブフィッタ松山の室内プールであった。3年と5年(各2クラス)の児童は、学校から施設のバスでプールに到着。教員と施設インストラクターが連携して授業をした。児童らは「学校プールは屋外なので、ここは虫がいなくていい」などと話していたという。

 市教委保健体育課によると、市内の小中学校プールの多くは1965~85年に造られた。耐用年数は60年で、71年にできた番町小でも更新時期が近い。学校プールの新規設置は約3億円、毎年の維持管理は約333万円かかるという。今回の事業費は約480万円。

 番町小ではこれまで1回90分の水泳授業を計5回実施しており、実証事業でも同じ授業時間を確保する予定。学校プールは、教員らが清掃や水質管理をしており、負担も大きいという。

=朝日新聞デジタル2024年07月05日掲載