スポーツ庁と文化庁の有識者会議は、公立中学校の部活動を地域の団体へ移行することを提言しました。2023~25年度を改革集中期間とし、まずは休日の部活動から移行していくことを求めた上で、将来的には平日の移行も視野に入れています。寺子屋朝日が9月26日に開催したウェビナー「持続可能な部活動とは」では、日本部活動学会副会長の長沼豊・茂来学園大日向中学校長に部活動改革の現状と課題を語っていただきました。全国に先駆けて地域移行を進める茨城県つくば市からは、大塚篤史さん(つくば市立谷田部東中学校教諭)と、石川慎之助さん(つくばフットボールクラブ代表)に登壇いただき、それぞれの立場から報告いただきました。アーカイブ動画は、末尾のリンクから視聴いただけます。資料もダウンロードいただけます。

イベント登壇者

長沼豊さん(学校法人茂来学園 大日向中学校校長 日本部活動学会副会長)

学習院大学元教授、日本教育実践研究所所長。教科外教育の研究として、部活動、特別活動、シティズンシップ教育、ボランティア学習の研究に取り組む。2017年、日本部活動学会を立ち上げ初代会長に就任(現在は副会長)。2018年、文化庁「文化部活動の在り方に関する総合的なガイドライン」作成検討会議座長。著書に『部活動の不思議を語り合おう』『部活動改革2.0 -文化部活動のあり方を問うー』など。

大塚篤史さん(つくば市立谷田部東中学校教諭 DCAA担当)

2013年から現在まで、つくば市立谷田部東中学校へ勤務。同校男子バスケットボール部顧問を務める。2017年に谷田部東中学校部活動改革プロジェクトチームを立ち上げ、洞峰地区文化スポーツ推進協会(DCAA)設立に向けて動き出した。2018年より地域部活動としてのDCAAを発足、運営し、谷田部東中学校の部活動改革の担当として現在まで職務に当たっている。

石川慎之助さん(つくばフットボールクラブ代表)

1979年生まれ、東京都出身。暁星学園高等学校、筑波大学工学システム学類在学時はサッカー部に所属。筑波大学大学院システム情報工学研究科(修士)在学中につくばFCの活動を開始。2003年にNPO法人つくばフットボールクラブ、2005年に株式会社つくばFC設立。2013年、筑波大学スポーツマネジメント博士号を取得。企業の論理に左右されない地域型スポーツクラブのあるべき姿について理論と実践の融合を目指している。

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