イギリスの大学評価機関「クアクアレリ・シモンズ(QS)」は11月、最新の「アジア大学ランキング 2023」を発表しました。QSでは、ランキングの指標として「学術的な対外評価」や、優秀な卒業生を輩出しているかといった「企業(雇用者)からの評価」、「学生1人に対する教員の割合」など11の指標で評価しています。今回の「#編集部員の気ままにランキング」では、QSが発表した最新のアジア大学ランキングを基に、日本の大学トップ10を紹介します。※ランキングで紹介している学生数、留学生数、教職員数はQSの発表データを基にしています。

第10位(アジア大学ランキング45位) 慶應義塾大学

1858年に福沢諭吉が江戸で始めた蘭学塾からスタートした慶応義塾大学が、10位にランクイン。前回調査の46位から順位を一つ上げました。学生数は3万3535人、留学生3101人、教職員数は4042人。ランキングの基準では「雇用者からの評価」が高評価だったようですが、「博士号を持つ教職員」などの指標では評価を伸ばせなかったようです。

ちなみにアジア大学ランキングの上位100校以内に選ばれた日本の大学は、全部で13校でした。慶応義塾大学の次は筑波大学(54位)、神戸大学(73位)、広島大学(87位)でした。

第9位(アジア大学ランキング41位) 早稲田大学

今年創立140年を迎えた早稲田大学が9位でした。QSでは、早稲田大学はこれまで首相のほか、科学や芸術など多分野でリーダーを輩出していると紹介されていました。学生数は4万3363人、留学生7208人、教職員数は3827人。学術的な対外評価や留学生の指標では高評価を得ているようですが、「博士号を持つ教職員」や「論文あたりの被引用数」が課題とされているようです。

第8位(アジア大学ランキング31位) 九州大学

1903年に京都帝国大学付属福岡医科大学として創立。1911年に九州帝国大学として再建。学生数は1万8585人、留学生2305人、教職員数2773人。「教員比率」や「博士号を持つ教職員」「国際研究ネットワーク」が高評価を得ていました。

第7位(アジア大学ランキング29位) 北海道大学

1876年に札幌農学校として設立。初代副校長は「ボーイズ・ビー・アンビシャス(少年よ、大志を抱け)」の名言で知られるクラーク博士です。学生数は1万7704人、留学生1984人、教職員数は2467人でした。ランキングの指標では「博士号を持つ教職員」「国際研究ネットワーク」「教員比率」で高評価を獲得していました。

第6位(アジア大学ランキング28位) 名古屋大学

1871年に仮病院・仮医学校として設立。1939年に名古屋帝国大学となりました。当初から受け継がれている「自由闊達な学風」が特色。21世紀に入ってからノーベル賞を受賞した日本人13人のうち、6人が名古屋大の関係者。学生数1万5658人、留学生1908人、教職員数2504人。「教員比率」「博士号を持つ教職員」「国際研究ネットワーク」で高評価を獲得していました。

第5位(アジア大学ランキング22位) 東北大学

1907年に東北帝国大学創立。1913年には3人の女子学生の入学を認め、日本で初めての女子大生が誕生しました。2011年3月の東日本大震災発生を受け、翌4月に災害復興新生研究機構を設立。被災地域の中心にある総合大学として、復興に全力を傾けていく使命を掲げています。学生数1万7676人、留学生1928人、教職員数3412人。「教員比率」や「雇用者からの評価」「学術的な対外評価」「博士号を持つ教職員」などで高評価を受けています。

第4位(アジア大学ランキング21位) 大阪大学

6番目の帝国大学として1931年に創立。同大の前身となる適塾を創設したのは、江戸時代後期の蘭学者・緒方洪庵。同大では近代医学の祖とも言われる緒方の「人のため、世のため、道のため」という精神が受け継がれています。学生数2万2753人、留学生2296人、教職員数2132人。「学術的な対外評価」「雇用者からの評価」「博士号を持つ教職員」など、複数の項目で高い評価を獲得していました。

第3位(アジア大学ランキング20位) 東京工業大学

1881年に東京職工学校として設立。1929年から東京工業大学に。産業技術の近代化の流れの中で、人材育成を担ってきました。スーパーコンピューター「TSUBAME」など、学生が利用出来る研究設備が豊富。学生数は9928人、留学生1720人、教職員数1431人。「雇用者からの評価」「学術的な対外評価」「教員比率」などが高く評価されていました。