私たちの学校プロジェクト リレーコラム⑦
全国の教員ら教育関係者が未来の学校づくりを考え、議論した「ともに考える 私たちの学校プロジェクト」のメンバーのひとり、五十嵐夕介さんは、自身が東京都内の公立中学校で不登校対応に関わっていることから、「誰一人取り残さない」というテーマに関心を持って参加しました。立場の異なる他の先生方と話し合った経験は、五十嵐さんにどのように響いたのでしょうか。
東京都の公立中学校教員17年目。担当教科は保健体育科。特別支援学級の担任や教育委員会指導主事などを経て、現在は不登校対応巡回教員として多摩市の公立中学校4校を巡回する。校務では進路指導主任などを担当し、教職大学院長期派遣研修や教職員研修会講師なども経験してきた。部活動では、ラグビー部、バスケットボール部、サッカー部、ソフトテニス部の顧問を歴任。
生徒全員とつながりを持ち続けること?
東京都公立中学校で不登校対応巡回教員として務める私は「誰一人取り残さない」のテーマを選び、グループの方々と共に提言を考えた。「誰一人」とは誰を指し、「取り残さない」とはどのような状態か、私からは次のような意見を述べた。