未来の学校づくりを全国の教員ら教育関係者が議論する「ともに考える 私たちの学校プロジェクト」では、9月までのオンライン会議を終え、提言がおおむね固まりました。メンバーの中には、プロジェクトに参加して考え方が変わったという人もいます。今回はそんな一人、朝倉香也代さんに書いてもらいました。

朝倉香也代さん(あさくら・かなよ 日本女子大学大学院生)
15年間の保育士経験と海外での子育て経験から、「遊びと学びとは?」「子どもの育ちに沿う教育環境とは?」「子ども理解とは?」を深く広く考えたいと、日本女子大学大学院家政学研究科修士課程児童学専攻に入学。現在、修士課程1年に在籍。保育士養成校の非常勤講師としても勤務。

異なる専門分野から集まる

このプロジェクトに参加して、まず感じたこと。それは、「子ども」を真ん中に集まった方たちとの議論の楽しさと深まりです。小学校教員を長く勤め現在は養成する立場の大学教員、小学校現場で毎日子どもと向き合う先生方、事務職・社会教育士の立場から高等学校に勤務する方、たくさんの小学校を訪問される教育の専門家。そして、私は幼児教育の立場から参加させていただきました。

それぞれの専門分野から、子どもや子どもを取り巻く環境に課題意識を抱え、熱い思い・理想を胸に集まった仲間だと、第1回から感じました。仕事でも役割でもなく、「ただひたすら、がむしゃらに、子どもにとっての良い環境を考える」ために集まったメンバー。振り返ると、あまり経験のない状況だったかもしれません。

メンバーで一致した「学校を楽しいところに!」「みんなにいいことのある学校にしたい!」。さすがそれぞれの専門家であり、日頃からの省察と課題意識に向き合う姿勢と論拠をもとに議論がすすみ、とにかく楽しい時間でした。

次に感じたこと。それは、……