寺子屋朝日for Teachersが5月に始めた「ともに考える 私たちの学校プロジェクト」は、ありたい学校の姿を先生たちがオンラインで話し合い、提言にまとめる取り組みです。次期学習指導要領に生かしてもらおうと文部科学省への提出も計画しています。会議は残すところあと1回。寺子屋朝日アンバサダーとしてファシリテーターを務める相愛高等学校(大阪市)教諭の竹中泰子さんに、現状をつづっていただきました。

竹中 泰子 さん(たけなか・やすこ 相愛高等学校教諭)
中学・高校の様々な授業や校務分掌・部活顧問を担当してきた“好奇心旺盛型”教員。授業を担当する中学社会・地理歴史・公民科(専門は日本史)だけでなく、小学校1種・学校図書館司書教諭など複数の資格をもつ。現在の関心は、探究学習と、その延長線上にある放送部の活動、そして未来の学校づくり。LEGO®︎ SERIOUS PLAY®︎やSDGs de 地方創生のファシリテーターとしても活動中。

「ともに考える 私たちの学校プロジェクト」において、私たちのグループは「誰一人取り残さない」をテーマとしている。幅の広いテーマだけに、「“誰一人”の誰とは?」「“取り残さない”という状態とは?」「対象は義務教育のみ?」という定義の確認から始まり、結局は「学びの面白さが続く学校の実現」にしぼりこんで議論を進めていくことになった。

小さいころは楽しかったはずの「学び」がいつから苦しいものになるのだろうか。「安心・安全の学校づくり」「探究学習にヒントを」「教師は与えすぎずにきっかけづくりを」「やりたい心に火をつけるのが教師の役目」など、議論のなかでも様々なキーワードがあげられた。

生徒と教員がフラットに学ぶ

この議論の中で考えたのは……