NPO法人こどもの本総選挙事務局は2024年2月10日、第4回『小学生がえらぶ!“こどもの本”総選挙』のベスト10を発表しました。こどもの本総選挙の投票期間は2023年5月5日~9月8日で、全国の小学生を対象にインターネットや学校・図書館などで好きな本を回答していただいたそうです。応募総数144,188票から選ばれたトップ5をランキング形式で紹介します。

5位 「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」(作/廣嶋玲子 絵/jyajya、偕成社、2013年)

『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』 作/廣嶋玲子 絵/jyajya 2013年 偕成社

5位に選ばれたのは「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」(作/廣嶋玲子 絵/jyajya、偕成社、2013年)でした。TVアニメ化もされている銭天堂は、店を訪れる客に、店主の紅子が不思議な力を持つ駄菓子を紹介していく物語。子ども向けの本でありながら、ハラハラドキドキの展開もあり、大人も十分に楽しめる内容です。お菓子に書かれた注意書きをしっかり読まないと・・・。オムニバス形式のTVドラマ「世にも奇妙な物語」にも似た雰囲気を感じます。投票結果に添えられた「こどもプレゼンター」(4年生)のコメントは「いろいろな駄菓子が出てきて面白いし、漢字の勉強にもなるし、想像して楽しいから」でした。

4位 「あるかしら書店」(著/ヨシタケシンスケ、ポプラ社、2017年)

「あるかしら書店」(著/ヨシタケシンスケ、ポプラ社、2017年)

4位は「あるかしら書店」(著/ヨシタケシンスケ、ポプラ社、2017年)でした。書店を訪れたお客さんの「○○の本ってあるかしら?」に「ありますよ!」と出てくる本が続々と紹介されていきます。「バタ足入門」や、月明かりの下でしか読めない「月光本」など、不思議な本のタイトルと、それぞれのタイトルの世界観を描いた可愛いイラストが目を引きます。100ページ超と読み応えも十分。こどもプレゼンター(4年生)のコメント「どんな面白い本が出てくるのか、ページをめくるたびにわくわくします。世界一周読書の旅をしてみたいなと思いました」