北海道の真ん中に位置する人口約5200人の農業の町・鹿追町にある北海道鹿追高等学校は、2019年度に赴任した俵谷俊彦校長の下、学校運営の課題である「学校の魅力化」と「働き方改革」に取り組み、どちらにも成果を上げている学校です。学校を町のシンクタンクとするべく「鹿追創生アカデミア」構想を掲げ、町との連携で、生徒全員がカナダに留学するなど3年間を通して実践的に学ぶ探究学習を進めています。同時に「長い話の禁止」や「教頭伝達ゲームの廃止」など、ユニークなネーミングの具体策で教職員の残業の大幅削減に成功しています。俵谷さんに、学校改革の歩みを語ってもらいました。(協力・社会応援ネットワーク)
イベント登壇者
俵谷俊彦さん(たわらや・としひこ 北海道鹿追高等学校校長)
1965年稚内市生まれ。1988年北星学園大学英文科卒。網走向陽高等学校、札幌南陵高等学校勤務。その間、2001年米国ハイデルバーグ大学大学院教育学修士課程修了後、米国ジョージタウン大学にて英語教授法、言語テスト等の単位を取得(03年)。08年から北海道教育委員会の高等学校指導主事(英語)。15年9月に離島の奥尻高等学校教頭、町立移管の実現後、16年4月から同校校長として、「まなびじま奥尻プロジェクト」を立ち上げ、入学者数のV字回復を果たす。19年から北海道鹿追高等学校校長、20年からは北海道教育委員会初の公募校長となり引き続き鹿追高校校長を務める。