文部科学省の「生徒指導提要」が2022年に改訂され、意義を適切に説明できない理不尽な校則は見直しが必要となりました。そんな中、生徒自身が教員や関係者と対話を重ね、合意形成を図りながら校則を見直す動きが広がっています。今回は、このプロセスを学習の機会ととらえ、校則の見直しを目指す学校づくりにつなげようとする「ルールメーキング」に取り組んできた学校のうち、千葉県立姉崎高校と大阪府泉大津市立小津中学校の2校の担当の先生に講演してもらいました。見直しに当たって工夫した点、生徒や学校がどう変容したのか、といったことも紹介していただいています。
イベント登壇者
山村向志さん(やまむら・こうし、千葉県立姉崎高校教諭)
筑波大学大学院教育研究科を修了後、2019年に千葉県立姉崎高等学校社会科教諭に赴任。学校内の校則見直しや、地域の社会問題に取り組むプロジェクトなど、市民性育成に重点をおいた学習や活動を展開している。校則見直しや地域参画の活動は第14回キャリア教育文部科学大臣賞、2022年度千葉県魅力ある県立学校づくり大賞最優秀賞を受賞した。
大達雄さん(おおだち・ゆう、大阪府泉大津市立小津中学校首席・研究開発学校研究主任)
岡山大学大学院教育学研究科修了。小学校教諭、泉大津市教育委員会指導主事(情報教育・教育課程等を担当)を経て現職。日本OECD共同研究「学校のコンパス」座長。ルールメイキング・アンバサダー。地域・企業・海外との連携を通した、子ども主体の「ホンモノの学び」を追求している。