「学校教育の未来」をテーマに、優れた実践者、研究者の知見や先進的な取り組みに触れる日本最大級の教育イベント「未来の先生フォーラム2024リアル」(実行委員会主催、朝日新聞社など共催)が9月14、15日の2日間、東京都新宿区の桜美林大新宿キャンパスで開かれました。2日間で計1千人を超す教員ら教育関係者が参加したイベントのもようをお伝えします。

講演やワークショップなどのプログラムは、2日間で計95コマが実施された。学校DXや探究学習を支援する企業などによる15のコミュニケーションブースももうけられた。

協働探究めぐり意見交換

「中高におけるこれからの授業づくりを考える」と題するプログラムでは、実行委員長で一般社団法人未来の先生フォーラムの宮田純也・代表理事をコーディネーターに探究学習をめぐって4人が意見交換した。

慶応義塾大名誉教授でPEN言語教育サービス代表の田中茂範さんは「これからの学びでは協働探究がカギになる」と説明。協働探究を問題解決型、立場表明型、意味創造型の三つに類型化し、「探究ごっこにしないために教師は、協働の展開の流れがタイプによって変わってくることに留意する必要がある」とした。

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「中高におけるこれからの授業づくりを考える」のプログラムで意見交換する登壇者

追手門学院中・高校(大阪府茨木市)教員の池谷陽平さんは、同校には探究だけを受け持つ探究科教員が自身を含めて6人いることを紹介し、「探究は『目的のない旅』から始まり、生徒が自ら目的を見つけていく。教員である自分は……