求人情報サイトなどを運営する「ビズヒッツ」(三重県鈴鹿市)は2022年10月、「職場で感じる世代間ギャップに関する意識調査」の結果を発表しました。調査はインターネットで実施し、20代以上の働く男女498人(回答者の年代はそれぞれ、20代27.9%、30代45.4%、40代18.9%、50代以上7.8%)から回答を得たそうです。今回の気ままにランキングでは、調査結果の中から「職場で年上に世代間ギャップを感じること」(複数回答)を7位から順番にご紹介します。

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7位 コミュニケーションの取り方(20人)

7位に入ったのは、「コミュニケーションの取り方」(20人)でした。ベテラン世代はコミュニケーションの距離感が近く、若手は少し遠いというイメージでしょうか。回答者の声でも「コミュニケーションが若い人に比べて多い」(男性、31歳)といった内容が寄せられていたようです。コミュニケーションツールの違いについても「重要な情報を伝えるとき、若手はメールを使う人が多い。一方20歳以上年上の人は電話を使いたがるように感じる(女性、30歳)という回答がありました。

6位 仕事の進め方(25人)

6位には「仕事の進め方」(25人)がランクインしました。調査結果では「電子化・ペーパーレス化が進んでいるのに、資料を紙で印刷して提出するよう言われたとき」(男性、32歳)などの回答が寄せられたそうです。私も行政取材をしているときに、翌日の会議資料を印刷するためにコピー機の前で夜を明かした職員の話を聞いたことがあります。「この無駄な時間が無ければ休めるし、他の仕事もできる」と話していたのが印象に残っています。

5位 言葉遣いが違う(36人)

5位に選ばれたのは「言葉遣いが違う」(36人)でした。「半ドン」「ハイカラ」「アベック」「KY」……。私も子どもから「これってどういう意味?」と、聞かれた言葉がいくつもあります。調査結果にも「最近の言葉が通じない」(女性、28歳)、「言葉遣いが古臭い」(男性、38歳)、「短縮語などの言葉の使い方」(女性、43歳)といった声が寄せられていたようです。最近は「SNS」「IoT」「ICT」「CBT」など、デジタル関係の略語の利用頻度も増えているので、ついつい混乱してしまいます。流行の最先端にいる子どもと接している先生たちはいかがでしょうか?

4位 時代錯誤な言動(48人)

4位は「時代錯誤な言動」(48人)でした。調査結果には「『コンプライアンス遵守』『ハラスメント防止』といった時流を全然理解していない」(男性、44歳)などの回答が寄せられていたそうです。発言している本人は悪気が無いつもりでも、傷つく人がいることを忘れてはいけません。「最近は、こんなこと言うとハラスメントと言われますが……」という枕言葉が聞こえて、慌てて「その先は言ってはいけません」と止めるという場面もありますよね。大切なのは「時代の変化に合わせる」のではなく、なぜその言葉に問題があるのかという本質を見極めることが必要だと思います。

世代間ギャップに悩む若手教員のイメージ