私の地元・川崎市では、市立小中学校の2023年度の始業式は4月6日にあった。前年度の終業式が3月24日ということも含めて、市の規則で決まっていたそうだ。夏休みや冬休みの前後の始業式、終業式の日程は学校ごとに変えることがあるが、春休みの期間だけは全校そろえているという。

新年度準備に追われる学校の様子は

教職員の異動や新採用は多くの自治体で4月1日付なので、学校ごとに新年度の態勢への移行作業ができるのは1日以降となる。ここから春休みが終わるまでの「新年度準備期間」が短すぎることが学校にさまざまな悪影響をもたらしている、という記事が当サイトに載った。十分な準備ができるよう、春休みの終わりの後ろ倒しを求め、教員らでつくるNPO法人のSchool Voice Project(SVP)がキャンペーンを展開中だ。

新年度の準備をする学校の様子はどうなっているのだろう。同市麻生区の西生田小学校長、樋口彰さんに聞いた。

23748976_s

今年度は4月1、2日が土、日と重なり、春休み最終日までの平日は3日間。「以前に比べれば、今年はまだ、良かったですよ」。樋口さんは胸をなでおろすように言う。