文部科学省の2023年度の調査によれば、GIGAスクール構想で配備された「1人1台端末」を、小学校の授業で全国の政令指定都市で最もよく活用しているのが新潟市です。市立学校が採用しているiPadを、どのように使っているのでしょうか。市立大野小学校(西区)を取材しました。

大野小は創立150年を迎えた伝統校。全校生徒は約400人で、地域の中心校でもある。片山敏郎校長は昨年4月に着任する前の3年間、市教育委員会のGIGAスクール構想推進の担当主事として、計画づくりや指導をしてきた。「自分たちが作ってきた環境でどんな授業ができているか、今は外からではなく中に入って先生方と実践を進めているところです」と話す。

まずは4年生の社会科の授業を見学した。4年生の社会科には、自分たちの住む都道府県について学ぶ単元がある。これに基づき、県内にある市町村の特徴を調べ、魅力が伝わるロゴを作成して発表する、という授業を展開していた。

教室の前にある大型モニターに作品が映し出されると、子どもたちは感想を自由に伝え合う。