ICT(情報通信技術)を駆使した最先端の教室というと、どんな場所をイメージしますか。確実にその一つに数えられそうなのが、埼玉県鴻巣市立鴻巣中央小学校に1年前できた「のすっ子未来教室」です。開設から1年、先生も子どもたちも、数々の機器を活用した学習を重ねてきたことでしょう。そんな中で10月、この教室で公開授業が行われました。どんな技術を、どのように学習に生かしているのかを見ました。
パソコン教室を改装した「未来教室」に入ると、幅約5㍍、高さ2㍍余りの大型スクリーンが目に飛び込んでくる。スクリーンを支えるフレームにはプロジェクター2台が据え付けられ、マイクを兼ねたスピーカーも固定されている。空間全体が横長で、床がアーチ型のカーペット敷きになっているのも特徴だ。
大型画面、子どもの端末から簡単に投影
スクリーンには、専用のアプリで遠隔地の人物も水族館の大きな魚も等身大で映し出すことができる。子どもたちの端末からも簡単に画面投影が可能なため、それぞれの作品や発表資料を大画面で見ながらディスカッションするといった活動もできそうだ。動画編集ソフトが入った20台の高性能パソコンも備え、いすと机はグループが学習しやすいよう可動式を採用した。PBL(問題解決型学習)などを進めるため、教育システムの内田洋行が空間づくりをサポートし、インテルも協力して開設された。
これと同じようなコンセプトで、2年前に造られた教室がある。