ニュージーランド留学からの帰国後、先生になった友人たちから聞いたのは日本の教育現場の過酷な労働環境の話だった――。シリーズ「#教職のミライ」の初回は、中学生の頃から先生を志してきたじんぺーさんが、先生を支援する学生団体「Teacher Aide」を立ち上げた経緯を紹介していただきました。今回はTeacher Aideとして動き始めて見えてきたもの、気づいたことを振り返ります。
学生でもできること、学生にしかできないこと
現状を変えたいという問題意識で学生たちが集まり、Teacher Aideを立ち上げましたが、発足当初は何も決まっていませんでした。そこで最初に考えたのは「学生でもできることって何だろう」ということでした。
社会応援ネットワーク
全国の小中学生向けの『子ども応援便り』編集室が、2011年東日本大震災時、「メッセージ号外」を発行したのを機に設立し、文部科学省等の委託で被災地向けの「心のケア」の出張授業を開始。以降、全国の小学校に『防災手帳』を無料配布するなど、学校現場からの声に徹底して応え、心のケア、防災、共生社会等の出張授業や教材作り、情報発信を続ける。コロナ禍では「こころの健康サポート部」サイトを立ち上げた。書籍に『図解でわかる14歳からのストレスと心のケア』『図解でわかる 14歳からの自然災害と防災』(太田出版)など。