「シチズンシップを育む『防災』」をテーマにしたオンライン勉強会「ともに創る 深いSDGsと新たな学校文化」を開催しました。ユネスコ本部の専門委員を務める永田佳之・聖心女子大学教授の基調講演と、東日本大震災直後から取材を続ける釜石支局長・東野真和記者が、子どもたちと一緒に防災を考えるためのヒントや具体例を紹介しました。ぜひご視聴ください。

基調講演「防災訓練を再考し、学校文化をとらえ直す」

永田佳之さん(ながた よしゆき 聖心女子大学現代教養学部教育学科教授、グローバル共生研究所副所長)
2022年より日本国際理解教育学会会長。「国連ESD10年」以後、ユネスコ本部の専門委員等として国内外のESDの推進に従事。最近はOECD等による気候変動教育に現場の教師や若者らと取り組み、社会・情動的な学びの成果を日本から発信している。自然界と人間との関係性を再創造するための「ハーモニーの教育」のセミナーも現場の先生方と共に展開。『気候変動の時代を生きる:持続可能な未来へ導く教育フロンティア』『ハーモニーの教育:ポスト・コロナ時代における世界の新たな見方と学び方』(共に山川出版社)など著書多数。

朝日新聞社「連続講座」講師

山藤旅聞さん(さんとう りょぶん 新渡戸文化中学校・高等学校副校長)
公立高校の教師として、2014年にJICA東京主催「教師海外研修」でブータン王国を訪問。帰国後、教科と社会課題をつなげて、生徒自らが解決に向けて「行動する」ことを目指す授業スタイルを確立する。2017年から(一社)Think the Earthに所属し、SDGsを取り入れた教育デザインや、教育旅行デザインの実践・紹介について全国規模で出前授業や講演を展開。2019年より現職。探究型・プロジェクト型の学校をデザインし成果を出している。22年には一般社団法人「旅する学校」を設立。漁村がまるごと「学校」という空間になることを目指し、学校の新定義を問い続けている。共著に『未来を変える目標 SDGsアイデアブック』(紀伊国屋書店、2018年)、監修図書に『オールカラー 楽しくわかる! 今日からはじめるSDGs』(ナツメ社、2023年)、『SDGs委員アイデアブック』(あかね書房、2023年)がある。

松倉紗野香さん(まつくら さやか 埼玉県立伊奈学園中学校教諭)
2004年より埼玉県中学校英語科教員として、公立中学校に勤務。15年度より4年間、研究開発学校研究主任として公立中学校初の「グローバルシティズンシップ科」の創設に携わる。現在は、開発教育、国際理解教育、グローバルシティズンシップ教育に関する研究・実践を続けると同時に認定NPO法人開発教育協会(DEAR)副代表理事として、教材の執筆、ワークショップのファシリテーターを務める。上智大学大学院博士後期課程在学中。共著に『SDGs学習のつくりかた』(開発教育協会)、『SDGsカリキュラムの創造』(学文社)、『ポスト・コロナショックの授業づくり』(東洋館出版社)など。

栢之間倫太郎さん(かやのま りんたろう 新渡戸文化小学校教諭)
東京都の公立小学校にて勤務した後、2019年度より現職。2017年にJICA東京が主催する「教師海外研修」でザンビア共和国を訪れ、帰国後にSDGsの視点で子供たちが自由にプロジェクトを立ち上げるPBLを実施した。現在は新渡戸文化学園で初等教育の改革に注力。プロジェクト科を立ち上げチーフデザイナーとして全学年のプロジェクトデザインのサポートを担当。共著に「身の回りから考えるSDGs(子どもSTEAMシリーズ)」(アルク)。

朝日新聞盛岡総局・釜石支局長の事例紹介 

「3.11」の何をどう伝えるか 「まち」と「人」から考える

東野真和記者(ひがしの まさかず)1988年、朝日新聞社入社、岐阜、愛知、三重、東京、岩手で、事件・政治取材などを担当。2011年の東日本大震災直後から被災地の岩手県大槌町の民家で3年間下宿生活。東京に戻って震災復興・地方自治の編集委員となり、16年から2年間、熊本地震で被災した熊本県南阿蘇村に2年間、再び民家に駐在。20年秋から釜石支局長。著書に「駐在記者発 大槌町震災からの365日(岩波書店)」など。今回のオンライン勉強会では「『3.11』の何をどう伝えるか」をテーマに、子どもたちと一緒に防災教育を考えるための着眼点や具体的な事例を紹介します。

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