地球規模の課題が深刻化し、SDGsの重要性が増す中、学校教育に求められる役割とは――。朝日新聞社はそんな問題意識をもとに、気候変動をテーマとする授業案を現役教員が1年かけて研究・開発する少人数の「連続講座」に取り組んできました。このたび、授業案の発表の場となる「先生のための勉強会」を、寺子屋朝日の無料ウェビナーとして開催することになりました。
小、中、高校の3校種ごとに作った授業案の概要のほか、それぞれの授業の実践を経て子どもたちの意識や行動がどのように変わったか、講座に参加した11人の教員の方々が報告します。冒頭には、ユネスコ本部の専門委員としてESD(持続可能な開発のための教育)の推進に10年以上にわたり取り組み、本講座の特別講師も務めている永田佳之・聖心女子大教授が基調講演し、理論と実践の両方からESDの意義と可能性について理解を深めます。
企業が行うSDGsの教育プログラムについてのご紹介も検討しています。発表中もチャットで質問できますので、お気軽にご参加ください。

授業案づくりは、PBL(Project Based Learning)を実践する新渡戸文化中学・高等学校副校長のの山藤旅聞先生、新渡戸文化小学校教諭の栢之間倫太郎先生、開発教育などに携わる埼玉県立伊奈学園中学校教諭の松倉紗野香先生の教員3人を講師に迎えて進めてきました。ウェビナーでは、授業案の報告に合わせ、3人のプレゼンテーションも予定しています。

開催日時

2023年3月27日(月)17:00~20:00(予定)

対象

教職員、教育委員会、教育関係者 ※教職志望の学生もお申込みいただけます。

参加費

無料 
※寺子屋会員への登録が必要です。
※会員登録がまだの方は会員登録後に応募フォームよりお申し込みください。
(会員登録だけでは、ウェビナーへの申込は完了しません。)
※応募フォームにご記入いただいたメールアドレスに当日視聴用のZoomURLが送られます。お申込み時は【@asahi.com】ドメインのメールを受信できるようにご設定ください。

定員

先着500名

申込締め切り

2023年3月27日(月)16時  ※定員に達し次第、受付を終了いたします。

お問い合わせ

オンライン勉強会「ともに創る深いSDGsと新たな学校文化」問い合わせ窓口までメールにてお問い合わせください。

登壇者

永田 佳之先生(ながた よしゆき 聖心女子大学現代教養学部教育学科教授、グローバル共生研究所副所長)
2022年より日本国際理解教育学会会長に就任。「国連ESDの10年」以後、ユネスコ本部の専門委員としてESDの推進に従事。最近はOECD及びユネスコの気候変動教育に現場の教師や若者らと取り組み、日本からのメッセージを発信している。また、自然界と人間との関係性を再構築するための「ハーモニーの教育」のセミナーも現場の先生方と共に展開。『気候変動の時代を生きる:持続可能な未来へ導く教育フロンティア』『ハーモニーの教育:ポスト・コロナ時代における世界の新たな見方と学び方』(共に山川出版社)など著書多数。

山藤 旅聞先生(さんとう りょぶん 新渡戸文化中学・高等学校副校長)
2004年より都立高校で生物の教員となり、生徒が主体的に学びを進める授業を研究・実践。現在は多数の企業やNPO/NGOと協働したPBL(Project Based Learning)で100を超えるプロジェクトを生み出している。2017年「未来教育デザインConfeito」を立ち上げ、(一社)Think the Earthにも所属し、全国で出前授業や講演を展開。2019年グッドライフアワード 環境大臣賞受賞。

松倉 紗野香先生(まつくら さやか 埼玉県立伊奈学園中学校教諭)
2004年より埼玉県中学校英語科教員として、公立中学校に勤務。2015年度より4年間、研究開発学校研究主任として公立中学校初の「グローバルシティズンシップ科」の創設に携わる。現在は、開発教育、国際理解教育、グローバルシティズンシップ教育に関する研究・実践を続けると同時に認定NPO法人開発教育協会(DEAR)理事として、教材の執筆、ワークショップのファシリテーターを務める。共著に『SDGs学習のつくりかた』(開発教育協会)、『SDGsカリキュラムの創造』(学文社)、『ポスト・コロナショックの授業づくり』(東洋館出版社)など。

栢之間 倫太郎先生(かやのま りんたろう 新渡戸文化小学校教諭)
東京都の公立小学校にて勤務した後、2019年度より現職。2017年にJICA東京が主催する「教師海外研修」でザンビア共和国を訪れ、帰国後にSDGsの視点で子供たちが自由にプロジェクトを立ち上げるPBLを実施した。現在は新渡戸文化学園で初等教育の改革に注力。プロジェクト科を立ち上げチーフデザイナーとして全学年のプロジェクトデザインのサポートを担当。共著に「身の回りから考えるSDGs(子どもSTEAMシリーズ)」(アルク)。