会場に用意された花や枝などの花材と花器(花瓶)を使って、5分間の即興でいけた花の美しさを競う「高校生花いけバトル」。その全国大会が1月21日に香川県で開催されました。同大会で優勝した大阪市中央区の相愛高校を訪ね、競技の魅力や大会にかける思いを取材しました。

対照的な竹 先鋒戦の行方

香川県高松市のレクザムホール(香川県県民ホール)に、実況のマイクが響く。

「それでは参りましょう!第6回全国高校生花いけバトル栗林公園杯2022、決勝先鋒(せんぽう)戦、READY・・・」

カーン!というゴングの音と同時に、相愛高校2年(当時)の松田楓(かえら)さんと、対戦相手の福岡県立修猷館高校の生徒が、ステージ下に置かれた花材を取りに駆け出した。

流木や着色された枝など、多様な花材が並ぶ中から最初に2人が手にしたのは竹。

「さぁ、それぞれが同じ竹を選んで参りました!」。軽快な音楽と実況のマイクが会場を盛り上げる。