3種類から各校選択 スペックに「不安」
都立高校の新入生は原則3万円の保護者負担で、ノートパソコンの「Surface Laptop Go」、簡易なキーボード付きでタッチパネルが使用できる「Surface Go 3」、「iPad」のどれかを購入する。どの機種にするかは各校が選ぶが、「Laptop Go」は都教育委員会が商業科やデザイン科など、よりハイスペックな機種を必要とする場合を想定しており、多くの学校は「Surface Go 3」を選んでいるという。
田園調布高校でも「Surface Go 3」を選んだ。メモリは4GB、ストレージは64GBで、OS(Windows11)が推奨する最小スペックとなっている。福原さんこのスペックを不安視する。「三つの中の上位機種であるLaptop Goは、生徒が持ち帰るには大きくて重いのでSurface Go 3を選びました。ただ、本当にこれでWindoows11が動くのか。使いたいことがうまくできないのではいか。私たちとしては『(動作に)5分待てば動くかもしれないけれど、それで使えるの?』という不安がすごくある。また、ストレージが64ギガしかないので、端末にデータを入れておくことができなくて、ほとんどをクラウド上に載せることになる。本来はローカルで作業した方がスムーズなものもあると思います」「現場の要望は都教委にお伝えしたのですが、『大丈夫』ということだった。Microsoft製品なので、(オンライン会議やチャットのやりとりができる)Teamsを活用していくという提案だった。その辺は使ってみないとわからない」と福原さんは話す。
校内Wi-Fiに使用制限、端末は制限なし
都立高ではWi-Fiの整備が進んでおり、今年度末には完了。新入生に配備される端末もそのWi-Fiを利用することになる。ただ、このWi-Fiにも課題があるという。