先生を支援する学生団体「Teacher Aide」の軌跡をたどるシリーズ「#教職のミライ」。4回目は教員のなり手不足の中で主張される「教員の魅力発信」について、じんぺーさんが思いを明かしました。

#教師のバトン は過剰?

2021年春、文部科学省が主導して、「#教師のバトン」というプロジェクトが行われました。元々は職場環境の改善や学校で起こったイイ話などをSNSで発信して、未来の先生方にバトンをつないでいこうという企画でした。

ところが、ふたをあけてみると、先生が日々感じている理不尽なことや長時間労働の実態などが主にネガティブなトーンで発信され続けました。文部科学省の企画ということもあり、もしかしたらこの声が届くかもしれないという動機にもつながり、一つのムーブメントのようにもなりました。

今回は、教師のバトンの話題を書きたいわけではないので、深掘りはしませんが、結果的に、この先生方の生の声が数々のメディアに取り上げられ、自分自身も教育学部ではない友人から、教師のバトンについて尋ねられることが増えました。多くの人に先生の現状を知ってもらう機会になったと思っています。

この教師のバトンやその他先生方が主にSNS上で行う「先生はしんどい」というような発信について、同じく先生や元先生から「そんな声は先生や学校の一部でしかなく、過剰」という意見をもらうことがあります。過度にネガティブな部分が取り沙汰されていて、特に学校現場に入ったことのない学生たちに悪い影響を与え過ぎているということを伝えたいのだと思います。

しかし、本当に教師のバトンに集まるような発信は、過剰なのでしょうか?

じんぺー 
本名は櫃割仁平(ひつわり・じんぺい)
1995年生まれ。京都教育大学を卒業後、京都大学大学院教育学研究科に進学し、心理学を研究する。京都教育大学在学中の2018年に学生団体「Teacher Aide」を立ち上げ、全国37支部約350人のメンバーとともに、共同代表として各地の教員志望の学生と連携してイベントなどの活動を精力的にこなす。