一見仲が良さそうなクラスの子どもたちの間にも日々、小さなトラブルは起きています。なかには、集団と個が対立するなど、いじめや人権侵害につながる要素をはらんでいることもあります。これらをどのように受け止め、考えたらいいでしょうか。全国の学校でいじめ予防の授業を続ける弁護士の真下麻里子さんを迎え、子どもどうしのトラブルを法的にとらえる視点を学びました。いじめ防止対策推進法を活用していじめを予防する手立てを知ることは、子ども理解や学級経営といった教員の専門性を守り、発揮するきっかけにもなるでしょう。
学びのポイント
- 子どもどうしのトラブルを法的にとらえる視点を得ることで、いざという時にどう動いたらいいか整理できます
- いじめ防止対策推進法をどう生かしたらいじめ予防につながるのかが学べます
- 教員の専門性をどんなことに発揮すべきか、見直すきっかけにも
イベント登壇者
真下 麻里子さん(ましも・まりこ、弁護士)
早稲田大学教育学部理学科を卒業。数学(中高)の教員免許を持つ。宮本国際法律事務所所属。NPO法人ストップいじめ!ナビ理事。いじめの防止活動として講演や教職員研修の講師等を務めている。TEDxHimi 2017に登壇。著書に「教師もできるいじめ予防授業」「幸せな学校のつくりかた―弁護士が考える、先生も子どもも『あなたは尊い』と感じ合える学校づくり」(教育開発研究所)、共著に「こども六法練習帳」(永岡書店)等がある。