勉強のコツ、学習指導のプロが教えます!
<中学生・高校生のお悩み相談室>

質問4

周りがどれだけ勉強しているのかが分からず、危機感を持ちにくいです。どうしたらよいでしょうか。(高校3年生)
回答者一覧

河合塾からの回答

まずは自分の学力を知ることから

受験まであと半年です。周りがどのくらい勉強しているかを気にするのではなく、まずは模擬試験を受験しましょう。そして、自身の学力と志望校合格に必要な学力とを比較し、どのくらいの差があるのかを確認してください。模擬試験を受けると、みんなができているのに自分ができていないこと、優先的にやるべきことが明確になります。そこから、学力差を埋めるための学習計画を立てたり、日々やるべきことを見える化したりすることで、危機感を持って勉強に取り組むことができるようになるはずです。1人で計画を立てるのが難しければ、お近くの河合塾で気軽にご相談ください。

秀英予備校からの回答

周りの勉強時間は気にしないほうがいい

まず、周りのライバルと勉強時間という指標で争う感覚から抜け出した方がいいかもしれません。大学受験は「一番たくさん勉強した人が合格できる」というものではないからです。重要なのは模試の結果などで「自分が合格圏に入っているか」。合格圏内であれば、今の自分より下位の人に抜かれないようにあと20点上げる意識で取り組みましょう。合格圏外であれば、周りの勉強時間などは気にせず「自分が合格するために頑張るのみ」です! どうしても周りの勉強時間が気になるのであれば、友達全員に聞く、SNS上の勉強系アカウントをチェックしてみる、塾や予備校で周りが頑張っている環境に身を置くのいずれかだと思います。

駿台予備学校からの回答

根本的な目標を忘れないように!

周囲との比較よりも受験生として実力をつけるという根本的な目標を忘れてはいけません。これから本格的に始まる公開模擬試験などを受けて、志望校が求める学力と現状の差、受験生の中での立ち位置を確認することが重要です。今年は、みんな同様に思い通りに物事が進まない状況にあります。過度な危機感は不要ですが、このような状況下でも自分のパフォーマンスを最大限に発揮する工夫と努力は必要です。例えば、多くの高校で夏休みが短縮されますが、その分生活リズムは崩れにくくなります。「つらいけれど受験勉強にはプラス」と捉えて、学校の課題などをこなすだけでなく、自ら主体的に学習を進めることができれば目標に確実に近づくはずです。

Z会からの回答

報告や宣言をすることで自分を追い込む

withコロナの時代には、モチベーションのコントロールが重要な課題ですね。同じ志望校の友人と勉強したことを報告しあう、あるいは毎朝やることを宣言するなど「友人を巻き込みながら進める」のは一手です。スマホを触ると勉強が進まなくなるタイプであれば、家族に宣言する形式でも構いません。自分を追い込むしくみをつくってしまうことが肝心です。

TOMASからの回答

成績を伸ばすなら週50時間以上

私たちは、週に40時間は勉強するように促しています。これは、平日に1日5時間、そして土日にもう少し頑張ればできるはずです。これぐらいが、受験生としては標準的でしょう。さらに成績を伸ばしたければ、週50時間以上というのが目安になります。ただし、これは放課後の学習だけではなかなかできません。コツは、朝の登校前に1時間の勉強をすることです。たしかに勉強は量より質が大事ですが、質の高い勉強をたくさんやれば、もっと成績はあがります。また、質を上げるためには時間が必要です。まずは、いつどんな勉強をしたかを手帳などに毎日記録してみてください。そして「何分で、何ができるか」の感覚をつかめるようになれば、より効率的に学習できるようになります。

代々木ゼミナールからの回答

積極的に模試を受験してみよう

夏に公開会場や学校で実施される模試を積極的に受験して、成績表から自分の分布や志望大学の状況などを確かめることが最良策だと思います。ただ、今年度は感染症対策の影響で夏休み前の模試が受験できていない人も多いと思いますので、放課後に開放している自習スペースや図書館、塾や予備校の講習会など、普段とは違う、受験生が集まる場所で勉強してみてください。全国の受験生は、あの手この手を使って勉強をしていますよ!