朝日新聞は3月28日、学校の先生たちに向けたウェビナー「新・先生のための勉強会~ともに創る 深いSDGsと新たな学校文化~」を開催しました。気候変動や環境破壊、パンデミックといった、地球規模の課題に対して不安が広がるなか、いま教育には何が求められているのでしょうか。聖心女子大学教授の永田佳之さんが、「『深いSDGs』へと誘う四つの問い」と題して、参加者に語りかけました。

問1.あなたにとって学びとは?

それでは一つ目の問いです。「あなたにとって学びとは何ですか」。この定義を考えてみてください。教育学は長い歴史がありますが、実はしっかりと決まった定義はありません。

ユネスコ(国連教育科学文化機関)は学習論を1970年代から積極的に発信をしていますが、「学習」(原題「Learning: The Treasure within」、1996年)という本の中で「学習の4本柱」を打ち出しました。