※文科省は11月1日、2020年度から始まる大学入学共通テストで活用される英語の民間試験について、「来年度からの導入を見送る」と表明しました。実施については24年度以降となる見込みです。

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読者から、「来年度、大学入学共通テストに伴って受ける英語外部試験はどれを選んだらいいでしょうか?」という質問をいただきました。

迷っているなら、ずばり「英検」

大学入学共通テストで活用される「大学入試英語成績提供システム」への参加が認められた資格・検定試験は、「英検」(実用英語技能検定)、「ケンブリッジ英語検定」、「TOEFL」、「IELTS」、「GTEC」、「TEAP」。いったいどれを選んだらいいのか迷っている人も多いでしょう。

特に好みの検定試験がなく、「大学入試英語成績提供システム」の導入で外部試験を受けなければならなくなってあわてている……という人へのおすすめは、おなじみ「英検」です。

「英検」は、長年にわたり、学校で習う内容、範囲に準拠して問題作成されてきたので、学習しやすく、負担が少ないのです。すでに、多くの私立大学でも、英語試験の「みなし得点」(ある大学の例:英検準2級を英語試験の80点に換算)などの形で活用されています。

来年は、高校生及び既卒生の大半が「英検」を選択すると予想されています。高い需要に合わせ、日程・会場が、最も多く設定される予定です。高校3年生は定期テストもありますし、AO入試の準備もあります。土日は予備校の模試も多いでしょう。都合に合わせ受けやすいのも利点です。

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各資格・検定試験とCEFRとの対照表(クリックでpdfを開きます)

来年度の第一回予約期日が、11月11日(月)午後5時までに延長されました!

来年の会場確保のため、非常に早く第一回(来年4月~7月)の検定の予約締め切り日が設定されていましたが、このほど、約1カ月間、延長されましたので、まだの人はぜひ申し込んでください。予約をしても、「本申込」(2020年2月9日~2月25日の間に申し込む)も必要なので忘れずに。

外部試験の活用法としては、出願資格とするか、良いスコアの場合になんらかの加点をするか、の2つが多いようです。「英検」なら、準2級程度を目標とするといいでしょう

「大学入試英語成績提供システム」の学部試験のチャンスは2回(4~7月実施のうち1回、8~11月実施のうち1回)だけ。ここでしっかりとスコアを決めるために、練習も兼ねて、今年度の3回目(一次試験2020年1月、二次試験2~3月実施)を受けておくのがおすすめです。受付は11月22日~12月12日です。ややハードですが、同じ試験日に同じ会場で実施する試験であれば、隣接した2つの級を受けることができます。

慣れていれば「GTEC」、上智受験予定なら「TEAP」を

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文部科学省は、大学・短大の半数にあたる561校(9月末時点)が、国の成績提供システムに参加すると発表しています。内訳は、国立大77校(93・9%)、公立大71校(78・0%)、私立大335校(57・1%)、短大78校(25・3%)、となっています。

やがては、「大学入試共通テスト」の英語が外部試験に置き換えられることになっていますが、2023年までは「移行期間」。大学入学共通テストで英語があるのに、さらに外部試験も課されるという負担になります。

試験で大事なのは、「慣れ」。英検には4級や3級もありますので、中学時代に受けたことがあるという人も多いでしょう。受験に際しては、こうした「慣れ」や「安心感」はばかにできません。「GTEC」を取り入れている高校も多いので、学校で受検したことがあり、自分に合うなと感じられるなら、「GTEC」もよいでしょう。

また、上智大学を受験する人、特に第一志望という人は、「TEAP」がおすすめです。上智大学と日本英語検定協会が共同で大学受験での利用を前提に開発された検定試験です。そのため、比較的基本的な内容となっています。

上智大学ではこの「TEAP」利用型入試に力を入れていて、説明会も実施しています。もちろん、そのスコアを上智以外の「TEAP」を活用する私立大学の入試やAO入試などの提出資料に使うこともできます。昨年まで、高校2年生以上でしたが、今年から高校1年生から受検できるようになりました。

ひと口に「四技能を問う」といっても、それぞれ個性もくせもあるのが検定・資格試験。本番までの時間には限りがあります。ぜひ、労力とコストを最小限に、計画的に進めてください。