「音楽大学・音楽学部体験フェア2025」では、音大・音楽学部によるプレゼンテーションと進学相談会を実施します。音大や音楽学部とはどんなところで、何を学べるのか。気になる疑問を解消できるイベントです。
プレゼンテーションは、各大学の教育理念や特色の説明をはじめ、教員や在学生・卒業生の演奏、学生インタビューなど趣向を凝らしたプログラム(予定)で、音大や音楽学部で学ぶ魅力をお届けします。同時開催する進学相談会では、音大や音楽学部に入学するための準備、カリキュラム内容、卒業後の進路など、疑問に感じていることや相談したいことを、ブースで個別に聞くことができます。大学案内の資料も配布します。
◆主な対象:音大や音楽学部に関心のある高校生と保護者。小中学生や社会人もご参加いただけます。
◆開催日時:6月8日(日)10:30開場、18:00終了予定
◆会場:有楽町朝日ホール(東京都千代田区有楽町2-5-1 有楽町マリオン11階)
◆参加大学:愛知県立芸術大学、大阪芸術大学、沖縄県立芸術大学、国立音楽大学、昭和音楽大学・昭和音楽大学短期大学部、玉川大学芸術学部(※)、東京音楽大学、東邦音楽大学・東邦音楽短期大学、桐朋学園大学・桐朋学園芸術短期大学、武蔵野音楽大学
(※玉川大学芸術学部は資料配布のみ)
◆参加費:無料
◆申し込み締め切り:5月28日(水)17:00 *応募多数の場合は抽選
◆お問い合わせ:音楽大学・音楽学部体験フェア2025実行委員会(朝日新聞社メディア事業本部「音大フェア係」)メール
プログラム
個別相談会 10:30~18:00予定
音大の入試広報担当者などが質問や相談に応じます。大学案内などの資料も配付します。
大学プレゼンテーション 11:10~16:55予定(各20分)
教育の特色に関する説明、教員や在学生による演奏、カリキュラム内容や模擬授業など、各大学が趣向を凝らして発表します。※各大学の発表順や内容などは変更になる場合がございます。
【第1部】
東京音楽大学「伝統と革新が共存する音楽大学」
愛知県立芸術大学「夢を鍛える森。」
【第2部】
桐朋学園大学・桐朋学園芸術短期大学「圧倒的なレベルと密度の演奏部門に加えて、新たに2つの専攻が登場!」
大阪芸術大学「大阪芸術大学音楽系で拓くアートの扉 ~総合芸術大学で音楽を学ぶメリット~」
昭和音楽大学・昭和音楽大学短期大学部「『劇場・ホールがあるキャンパスで“本物”を学ぶ!』~将来の可能性を広げる22の選択肢~」
沖縄県立芸術大学「世界遺産・首里城の麓で感性を磨く〜沖縄から未来へつなぐ新しい文化芸術の創造を〜」
【第3部】
武蔵野音楽大学「理想的な演奏・学修環境の実現 〜伝統と先進が響き合う未来へ〜」
東邦音楽大学・東邦音楽短期大学「高い専門性と音楽で培われたコミュニケーション能力で時代の変化に柔軟に対応できる人材の育成」
国立音楽大学「学生の学びたい気持ちを手厚くサポートする国音独自の教育システム 〜コース制の紹介〜」
大学からのメッセージ
東京音楽大学「伝統と革新が共存する音楽大学」
2025年東京音楽大学は118周年を迎えます。前身の東洋音楽学校は1907年創設。震災と戦争で校舎を焼失するも教育を続け、本学の基盤を固めました。本学は、一世紀有余にわたり多くの音楽家や教育者を輩出してきました。伝統的な演奏・創作の教育には、一流の教員の手厚い指導が用意されています。
創立者・鈴木米次郎が唱えた「音楽を通して社会に貢献する」という理念に基づき、本学は、伝統と革新を共存させつつ、時代の要請に応える人づくりを続けてまいります。
本日は、昨年に引き続き本学映画・放送音楽コース(現:作曲「ミュージック・メディアコース」)卒業生で作曲家、編曲家である横内日菜子さんが、クラシックの名曲、リスト:パガニーニ大練習曲集第6曲「主題と変奏」を打ち込みの電子オーケストラに編曲した音源にのせて、本学修士課程器楽専攻鍵盤楽器研究領域(ピアノ)1年の塩﨑基央さんがピアノを披露します。
【登壇者】
プレゼンター:藤田 茂 教授
学生による演奏およびコメント:塩﨑 基央 修士課程 器楽専攻 鍵盤楽器研究領域(ピアノ)1年
卒業生(作曲者)によるコメント:横内 日菜子 作曲「ミュージック・メディアコース」助手、2021年映画・放送音楽コース卒業
愛知県立芸術大学「夢を鍛える森。」
愛知県立芸術大学は、創立当初から広大な緑の森の中にキャンパスを構え、学生一人ひとりに対して、個人指導が全うできるカリキュラムを誇っています。このような、いわば「芸術村的な環境」が、都会にある大学には無い良さであり、これからも変わることのない魅力の根幹です。
音楽学部は、専門分野に関する知識・技能・社会的対応力、幅広い教養を身につけた、国際的視野に立った音楽家、作曲家、研究者、創造的に音楽に関わる優れた人材の育成を目標として、授業のニーズに合わせた様々な設備・環境の下で、多様な学生の個性を引き出すために少人数教育できめ細やかな指導を行っております。
このような本学の特色、魅力について、ご紹介いたします。
桐朋学園大学・桐朋学園芸術短期大学「圧倒的なレベルと密度の演奏部門に加えて、新たに2つの専攻が登場!」
桐朋学園大学はこれまで、多数の世界的な音楽家を輩出し続けてきました。その秘訣は、少人数教育による密度の高いクラス運営、そしてソルフェージュとアンサンブル能力を徹底的に重視した教育姿勢にあります。
この方針は今後とも変わりませんが、21世紀を迎えてからわれわれは、本学での学びを社会に出てからどう生かすかについても真剣に考えるようになりました。「世界レベルの音楽家」という分かりやすいゴールを示すだけでなく、音楽の専門知識を生かしながら社会のなかで生きてゆく知恵とスキルを学生に与えねばならない……。
こうしてわれわれは少しずつ変わり始めました。今回のプレゼンテーションでは新しい2専攻を軸にしながら、21世紀の桐朋のかたちをご覧いただきます。挑戦はまだまだ続きます。
【登壇者】
沼野 雄司 学部長(教授、音楽学)
余田 有希子 准教授(作曲、MSD)
大阪芸術大学「大阪芸術大学音楽系で拓くアートの扉 ~総合芸術大学で音楽を学ぶメリット~」
大阪芸術大学の音楽学科では作曲、音響、理論などを、演奏学科ではクラシックから現代音楽まで幅広い実技を学びます。実践的なカリキュラムに加え、現役のプロ講師による個別指導やアンサンブルの授業も充実しています。
キャンパスには専用のレッスン室や録音スタジオ、コンサートホールなど、学びを支える充実した施設・設備が整っており、音楽を深く追求できる理想的な環境が整っています。音楽を通じて、自分の表現力と将来の可能性を広げることができます。
【登壇者】
音楽学科長 教授 高田 耕至 プロデューサー
演奏学科 教授 仲道 祐子 ピアノ
演奏学科 講師 髙橋 純 声楽
昭和音楽大学・昭和音楽大学短期大学部「『劇場・ホールがあるキャンパスで“本物”を学ぶ!』~将来の可能性を広げる22の選択肢~」
“本物の舞台”で実践重視の学修ができる体制が昭和音楽大学の大きな特長です。学内には、ヨーロッパの伝統を継承する劇場「テアトロ・ジーリオ・ショウワ」をはじめ、ユリホール、バレエスタジオ、レコーディングスタジオなど、プロの現場と遜色のない充実した施設環境を整えています。
また、作曲、器楽、声楽、ジャズ、ポップ&ロックミュージック、アートマネジメント、舞台スタッフ、ミュージカル、バレエ、音楽療法等、音楽、舞台芸術に関する多彩な22コースを開設し、音楽を専門的に学べる充実した学修環境を整えています。
本日は、第25回ショパン国際ピアノコンクールin ASIA大学生部門アジア大会などをはじめ、数々のコンクールで入賞し、オーケストラとの共演やアジア諸国での演奏など幅広く活躍しているピアニストの上坂哲生さん(ピアノ演奏家コース3年)の演奏をお楽しみください。
沖縄県立芸術大学「世界遺産・首里城の麓で感性を磨く〜沖縄から未来へつなぐ新しい文化芸術の創造を〜」
公立大学法人沖縄県立芸術大学は来年開学40年目を迎えます。「沖縄文化が造り上げてきた個性の美と人類普遍の美を追求すること」を建学の精神に掲げ、これまで演奏家、教育者、研究者をはじめとして、音楽芸術分野で幅広く活躍する多様な人材を育ててきました。キャンパスは世界遺産・首里城の麓にあり、豊かな自然にかこまれた歴史ある美しい景観の中で、自由に芸術的な感性を育むことができます。
音楽学部は、沖縄の伝統芸能を学ぶ「琉球芸能専攻」、西洋音楽の声楽・ピアノ・弦楽・管打楽・作曲を学べる「音楽表現専攻」、そして沖縄をはじめとする世界の音楽文化とアートマネジメントを学べる「音楽文化専攻」の3つの専攻からなり、少人数制のきめこまやかな教育を特色とします。本学のカリキュラムの特色、レッスン・授業の様子や教育の魅力をご紹介いたします。
武蔵野音楽大学「理想的な演奏・学修環境の実現 〜伝統と先進が響き合う未来へ〜」
武蔵野音楽大学は、建学の精神を「〈和〉のこころ」、教育方針を「音楽芸術の研鑽」「人間形成」と掲げ、感性を磨きながら音楽芸術を深く学び究めることに加え、豊かな人格と礼節を備えることを教育目標としています。さらに、「礼儀(Propriety)」、「清潔(Purity)」、「時間厳守(Punctuality)」の生活の規範を「3P主義」と呼び、平素の生活において実践することを求めています。
本日は、この教育目標を達成するための学科やコース、柔軟かつ幅広い学びが可能な独自のカリキュラム、学生サポート・進路、江古田キャンパスや新しい学生寮についてご説明します。また、ドニゼッティ「愛の妙薬」とモーツァルト「魔笛」より本学学生による声楽二重唱をお届けします。
東邦音楽大学・東邦音楽短期大学「高い専門性と音楽で培われたコミュニケーション能力で時代の変化に柔軟に対応できる人材の育成」
本学では、個性を尊重する少人数制教育を実践し、学生一人ひとりの成長を促す指導体制を取っています。ウィーンでの短期留学プログラム「ウィーンアカデミー」は、文化と歴史に触れ、更に高度な音楽性を修得する動機づけになっています。課題解決型プログラム「東邦スタンダード」では、将来のキャリアも見据えた教育を展開し、教育現場でのスペシャリストを養成する教員養成プログラム、資格取得の為の実践学修を提供する音楽療法士プログラムは、社会に貢献する人材育成の役割を担っています。
また、エンターテインメント業界全般で活躍できる人材育成にも領域を広げ、2027年からは新たな総合スタジオを中心に、さらに現代のニーズに合った音楽を総合的に学ぶ大学に変化を遂げてまいります。
国立音楽大学「学生の学びたい気持ちを手厚くサポートする国音独自の教育システム 〜コース制の紹介〜」
国立音楽大学は「自由、自主、自律」の基本精神に基づき、日本および世界の文化の発展に寄与できる良識ある音楽家、教育家の育成を目指しています。その根幹となるのが、“くにおん”にしかない、“くにおん”独自の学びのシステム「コース制」です。1・2年生で基礎教育を徹底した後、3年生からの2年間は卒業後の進路を見据え、専門性をより高めたり、もう一つの専門を学んで未来への可能性を広めたり、充実したカリキュラムが組まれています。
本日は「鍵盤楽器ソリスト・コース」と「アンサンブル・ピアノ・コース」に在籍する学生の演奏を交えながら、自己成長を促進するコース制に特化したお話を行います。
【登壇者】
新納 洋介(鍵盤楽器専修 准教授)
大泉 華美(音楽学部 演奏・創作学科鍵盤楽器専修(ピアノ) 3年 鍵盤楽器ソリスト・コース)
島田 愛梨(音楽学部 演奏・創作学科鍵盤楽器専修(ピアノ) 3年 アンサンブル・ピアノ・コース)
吉川 葉奈乃(大学院修士課程 声楽専攻 歌曲コース 1年)