いよいよ学園祭のシーズン到来。10月、11月の土日祝日は、全国各地で大学祭や文化祭が開かれる。オープンキャンパスに行った大学・学校でも、この時はまた雰囲気が違うもの。ぜひ足を運んでみよう。

学生・生徒と交流することができ、勉強のモチベーションがぐんと上がる。スケジュールは各校のホームページで確認しよう。学園祭の日程をまとめているサイトもある。

学生・生徒と積極的に話そう 

大規模な大学の学園祭は一般客も多いので、最寄り駅から混雑が始まり、入場時に列ができることも。また中学・高校では開催時間が早めになっている。開場の時間を調べ、できるだけ午前中早めに出かけよう。

校舎が複数あったり、キャンパスが分かれていたりするところもあるので、興味のまま歩いていると迷子になってしまうことも。あらかじめホームページで構内マップを見て頭に入れておくか、できればプリントアウトしておくと便利だ。入場したら最初に学園祭のパンフレットを入手。見学ルートを組み立てて、さあ、進もう。

なんといっても、一年に一度の学校をあげてのお祭り。学生・生徒たちも活気があり、話しかけやすいだろう。もじもじしていると、向こうから「どこの学校なの?」「ひとりで来たの?」などと声をかけてくれるかもしれない。恥ずかしがらずに話してみよう。学校生活や施設などで気に入っている点を訪ねてみるといい。入試の面接や志望理由書を書く際のヒントになる。受験の準備や勉強法などを聞いてみると参考になるし、やる気も増す。「こちらを希望しているんです」と言えば、きっと快く教えてくれるはず。

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当日は、ライブやゲーム、お化け屋敷といったにぎやかな催しに目を奪われがちだが、一見地味な、学術系のサークルなどの研究発表展示なども見学しよう。特に、志望の学問領域に関する展示はぜひ見ておきたい。

外部の人はなかなか入れない学校の敷地内を自由に歩ける貴重な機会。施設、設備をチェックしてみよう。図書館、音楽室、体育館、就活支援センターなど、自分が使うと思われる施設はぜひ訪ねてみよう。

学園祭に合わせて、「ミニ・オープンキャンパス」として学校説明会や個別相談会が実施されることが多い。学部選びや就職支援、取得できる資格、宿題の量、課外活動など、疑問点や心配なことを相談してみよう。入試要項や過去問が配布されることもある。構内の目立たないところで実施されていることも多いので、ぜひ見逃さぬように。

忘れないうちに、印象をメモしておこう

実際に学生になったつもりで、学生街を歩いてみるのもおすすめだ。郊外の大学や地方の大学では、近隣の町内会や商店街も一体となって大学を盛り上げているところもある。昼どきは学内の食堂やカフェテリアなどが混み合うので、行列を避け、学生街の食堂に入るのもいいだろう。入学後に下宿をする予定の人は不動産の相場、スーパーやコインランドリー、街の雰囲気などをチェックしよう。

学校や学生・生徒への敬意を忘れずに 

「あー、楽しかった」と思っても、時間が経つと印象も薄れてきてしまうもの。この時期には複数の学校をハシゴすることも多いだろう。ぜひ感じたポイントをメモしておこう。複数の学校を見るときは、メモ代わりにスマホで撮影しておくとよい(撮影NGの学校もあるので、確認して)。

忘れてはいけないのが、こうした学園祭は、「教育の一環」と位置付けられていること。学生・生徒たちはこの日のために、悩み、考え、汗を流し、練習をし、時には仲間とケンカもしながら、時間をかけて準備を進めてきた。時に、バカ騒ぎをしているようにみえるかもしれない。しかし、学業・勉強のかたわら、学内外の人を迎えたい、喜ばせたいと精一杯やってきた成果だ。それを忘れず、礼儀正しく、敬意を持って観覧しよう。