志望校決定は早めに

AO入試の合格発表が続いている。高校三年生の秋で、すでに受験から解放されたという人もいるだろう。親世代にとっては大学受験といえば冬のものだったが、近年、大学入試が全体的に早まっている。その大きな動きになっているのがAO入試だ。

規模の大きい大学でみてみると、日本大(法、文理、経済、芸術、国際関係、危機管理、スポーツ科、理工、生産工、工などで実施)で、9月21日に法学部と文理学部、10月8日に経済学部と国際関係学部の合格を発表する。早稲田大(政治経済、文化構想、創造理工・先進理工<一部学科>、社会科学、スポーツ科学、国際教養で実施)の合格発表日は、政経学部が9月26日、社会科学部が9月27日など。慶応大(文、法、理工、総合政策、環境情報、看護医療で実施)では法学部が9月30日、総合政策学部(4月入学Ⅰ期)が10月7日に合格発表だ。

明治大(政治経済、理工、文、商、農、総合数理などで実施)では農学部が9月30日、政経学部が10月11日、理工学部が11月5日、文学部が11月13日に合格発表。関西大(法、文、経済、商、社会、政策創造、外国語、人間健康、総合情報、社会安全、システム理工、環境都市工、化学生命工で実施)は、法学部・経済学部などで10月25日、同志社大(商、文化情報、生命医科、スポーツ健康科で実施)では10月29日が合格発表日となっている。(※特別入試、自己推薦特別、FIT入試、グローバル入試など、名称は大学により異なるのでホームページで確認を)

AO入試の多くは、一般入試に先駆けて実施されるため、早い大学では7月から出願が始まる。遅くとも、高3の1学期中には志望校を固めなければならないというペースだ。来年度もさらに実施大学や募集枠が増えるとみられている。高2生も、本番まであと1年ほどと自覚したい。

高校時代に打ち込んだこと、部活動や学校行事、地域でのボランティア活動、特技などが問われるので、AO入試は高1、高2からすでに勝負は始まっている。日々の学校生活のなかで、「自分の強みはなにか」「大学ではどんなことを学びたいのか」と考えるのを習慣にするといいだろう。日記をつけるのもおすすめだ。

学力試験はないものの、調査書や志望理由書、面接、グループディスカッションなどが課され、AO入試の準備は一筋縄ではいかないので、心して取り組みたい。たとえば、同志社大学をみると、出願期間は8月21日~8月29日。この期間内に自己紹介書、志望理由書、エッセイ(2000字以内)、調査書などを提出する。書類選考により、9月27日に第一次審査の結果が発表され、合格者が第二次審査に進み、面接(商、生命医科は小論文も実施)を受ける。

作文や自己PR書など、提出書類の分量が非常に多いので、各大学のアドミッションポリシー(入学者受け入れ方針)をしっかり理解しておくこと。できれば、大学のサイトからプリントアウトして、線を引きながら何度も読み込んでおこう。そのうえで、自分の志望理由をしっかりと固め、文章でまとめるとともに口頭でも説明できるようにしておくことが大切だ。

「本学を第一志望とする者」として募集されるので、専願が基本だが、大学によっては、他大学との併願を認めているところもある。また、既卒生の受験を認めている大学もあるので、行きたい大学ならばぜひチャレンジしよう。

AO入試で思うような結果が得られなくても、がっかりすることはない。一般入試、センター利用型、全学部統一型など、得意科目の傾斜配点型など、入試のパターンは多岐にわたっているので、志望大学の入試方式で日程が合うものはできるだけ受験を。複数回受験すると受験料が割引になることもある。

見事合格した人はおめでとう。しかし、合格したからといって同級生の勉強のじゃまにならぬよう、冷静に。残された高校生活を悔いのないよう過ごしながら、大学入学に向け準備をしよう。