- 宿題が終わらない 上 時間が足りない 子どもの「悲鳴」 調べる・考察する「探究型」増 睡眠削って (2023年5月28日付朝日新聞)
- 宿題が終わらない 中 「大量・一律」から質に目を 計画作りから指導 自分にあった学習法探す(2023年5月29日付朝日新聞)
- 宿題が終わらない 下 手伝える家庭ばかりじゃない 丸付け・音読…関われない親も (2023年5月30日付朝日新聞)
GIGAスクール端末の配備や新学習指導要領の実施に伴い、深く考えたり調べたりが必要な「探究型」など難しい宿題が増えていることを、苦しむ生徒や家庭の側から取り上げた連載です。今や動画作成すら宿題になるのだと「上」の冒頭の事例で初めて知りました。確かに、子どもたちのICT習熟のスピードには目を見張るものがあり、さくさくこなす生徒もいるとは思いますが、題材を考え、構図を練り、どんな言葉を重ね、音声はどうするか……などと考え出すと、そう簡単にできるものではないでしょう。
気になるのは、「提出後もフィードバックがない」「物理的に終わらない量の宿題が出ている」といった訴えです。学ぶ内容が増える一方、時間がかかる探究型の学習が入ってきて、学校も試行錯誤のさなかなのかもしれませんが、そんな理不尽な宿題で泣いている生徒や保護者がいることを心にとどめておいてほしいと思います。