ロールモデルの存在が 一歩を踏み出す力に
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ロールモデルの存在が 一歩を踏み出す力に

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イキイキと学校生活を楽しむ先輩の姿に憧れて入学を決める生徒も多いという、神戸女学院中学部・高等学部。自立した女性、そして、人と社会のために貢献できる人を育むために、同校が大切にしている教育方針とは。

他者のために生きる、キリスト教の教え

中村 コロナ禍による休校を経て、6月から授業を再開されたそうですね。

森谷 生徒にとっては入学式や始業式以来の登校ですから、皆うれしそうです(取材は7月)。休校中は、4月下旬からオンライン授業を開始しました。教員も張り切って準備をしたため、配信される課題のボリュームに驚く子もいましたが、前向きに取り組めた生徒が多かったようです。普段はおとなしい生徒も積極的に参加するなど、オンライン授業ならではのメリットも認識しました。今後どう併用していくか、検討を続けたいと思います。

中村 ではまず、キリスト教の精神に基づく神戸女学院の教育について教えてください。

森谷 神戸女学院は145年前、当時まだ閉鎖的だった女性教育のために、アメリカ人の女性宣教師らによって開かれた学校です。人や社会に「仕えうる者」になるというキリスト教の教えや、自立して自由に生きる女性を育むというモットーは、いまも生徒への指導や対話のすべてに息づいています。

中村 入学時点まではキリスト教と無縁、という生徒がほとんどだそうですが、具体的にはどんな指導をするのですか。

森谷 6年間の生活を貫く柱となっているのが、毎朝20分間の礼拝です。礼拝では、牧師のほか、教師や卒業生、活躍した生徒などが壇上で話をします。年間180人、卒業までに1千人以上もの人の経験や考えを聞くことによって、幅広い視点や考えが知らず知らずのうちに身につきます。それはまた、「あなたは何者なのか。どう生きればよいのか。何のために生きているのか」といった問いを様々なかたちで投げかけられることでもあります。面白いことに、毎朝ぼんやりと話を聞いていた子が、ある話を機に人生の「ミッション」を感じとり、その後目覚ましい成長を遂げることもあるのです。

中村 卒業して数年経ってから、当時の教えが腑に落ちることもありそうですね。

森谷 むしろ社会に出てから気づくことの方が多いかもしれませんね。仕事で責任あるポジションについたり、家庭を持ったりしたとき、中高生時代に暗唱していた聖書の一節が力をくれたり、牧師の言葉が支えになったりすることはあるだろうと思います。本校で学んだ皆さんには、ここで身につけた力を自分のためだけではなく、他者の幸福や社会のために使う人であってほしいと願っています。

暗黙の縛りから自由になってほしい

中村 礼拝では生徒も話をするとのことでしたが、身近な先輩や卒業生の話は、いい刺激になるでしょうね。

森谷 まさにその通りで、行事のリーダーや委員長、コンクール受賞者などの“憧れの先輩”の言葉は、「次は私もやってみよう」という希望や力を与えます。また、多様な分野で活躍する卒業生の話は、キャリア選択の幅を広げてくれます。中学1年の時からロールモデルが身近にいて、なりたい姿や将来設計に思いをはせることができるというのは、中高一貫校ならではの良さだと思います。

中村 生徒の変化はどういった点に見られますか。

森谷 「女子はこうあるべき」という暗黙の縛り、プレッシャーから解放されるという点が大きいと思います。本校では当然、行事等のリーダーは女子、それを支えるのも女子、力仕事も女子です。そういう環境で過ごすうち、ジェンダーの役割分担や育った環境で培われた固定観念から解き放たれて、自分の意志で責任を持って行動する、自立した女性へと成長していくのだと思います。6年間で相当変わりますよ。「うちの娘は家では引っ込み思案なのに、学校ではリーダーなんてやっていたんですか!」などと、驚かれる保護者の方もおられますから(笑)。

森谷部長

伝統の英語教育で国際理解を深める

中村 神戸女学院は、伝統的な英語教育でも定評がありますね。

森谷 「クルーメソッド」という教育法で、子どもが母国語を身につけていく手順で英語を学びます。日本語に置き換えず、英語を英語のまま理解することを重視しているため、中学の3年間は英語の授業中に日本語は一切使いません。

中村 そうやって鍛える高い英語力が、国際理解を深める一助になるのですね。

森谷 大切にしているのは、生徒のスキルに応じた海外交流です。例えば、中学2年から参加できる「エンパワーメントプログラム」。これは主にアメリカの女子大生を夏休みに学院に招いて、社会問題や自分の将来などについて、ディスカッションやグループ活動、プレゼンテーション等を行う英語漬けの1週間。生徒が自分自身のエネルギーを高める絶好の機会であり、「私の英語って通じるんやな」と自信を深めるきっかけにもなります。高校生になると、アメリカやオーストラリアの提携校での3週間の「アカデミック スタディツアー」に行ったり、海外大学への進学に向けてチャレンジしたりする生徒もいます。

進学実績をあえて公表しない理由

中村 神戸女学院は長らく、大学の進学実績を公表していませんよね。

森谷 本当は堂々と公表したいくらい、生徒たちは素晴らしい実績を上げているんです(笑)。でも数字を出すと、生徒も保護者も教員も、どうしても数字に縛られます。「昨年度に比べて東大合格者数が何人増えた、減った」などという数字から自由でいてほしいんです。大事なのはそんなことではないですからね。

中村 なるほど、大変よく分かります。進学先は理数系学部が多いと聞きますが、いかがですか。

森谷 そうですね。理数系学部に進学する生徒が約3分の2を占めます。よく「女子は数学が苦手」という議論がありますが、私は全くそう思いません。「理数系の職業は女性にはふさわしくない」というこれまでの社会の風潮が、学ぶ機会を減らしてきただけだと思います。

中村 医学部志向は、相変わらず高いですか。

森谷 はい、理数系志望のうち、半数ほどが医学部へ進学します。ただ最近は、医学のみならず、建築学や情報工学、生物工学など、幅広い分野へ分散している印象があります。世界有数のIT企業で働く卒業生が講演会をしたいとメールをくれたりもします。こういった機会も、生徒の視野や選択肢を広げる一助になっていると思います。

中村 職業選択についても「自由と自治」の理念が浸透してきているのですね。

森谷 保護者の方の思いもあるでしょうが、やはり生徒自身が自分の力を最も発揮できると思える分野へ進むのが一番です。それから、生徒たちには将来、仕事そのものを楽しんでほしいのです。私なんて毎日「めっちゃ楽しい」と思いながら働いています(笑)。当然、プレッシャーや苦労もあるでしょうが、それも含めて楽しく生きていってほしいなと思っています。

中村 まさに「生き方を教える」6年間ですね。最後に、受験生へメッセージをお願いします。

森谷 神戸女学院の校風として私が誇らしく思っているのは、ここには、努力する人を称える文化があるということです。ですから、自分の好きなことややりたいことがある人は、存分に打ち込める環境だと思います。一方で、いまは「何のために勉強しているかわからない」という人もいるでしょう。そんな人も本校で過ごすうちに、自分の生きる意味や将来の目標がきっと見つかります。緑豊かなこの環境で、自由にのびのびと6年間の学校生活を謳歌してほしいと思います。

中村 本日は大変有意義なお話をありがとうございました。

森谷部長と中村コーディネーター
神戸女学院中学部・高等学部 森谷典史部長(左)と、朝日新聞の中村正史教育コーディネーター

神戸女学院中高部・高等学部
森谷 典史 部長

もりたに・のりひさ/大阪教育大学大学院を卒業後、1990年から神戸女学院中学部・高等学部の数学教諭に。2002年からITセンター長、20年から現職。

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