「他者への貢献」の精神を育む
明治学院大学は、幕末に来日したヘボン博士が文久三年(1863年)に開設した英学塾が起源になっています。ヘボン博士はヘボン式ローマ字の考案者として有名ですが、医者であると同時にキリスト教の宣教師でもありました。異国の地で医療活動や布教活動を行い、日本の近代化に大きな功績があったとされています。博士が編纂した初の和英辞典『和英語林集成』は、その後西洋と日本の文化を繋ぐ架け橋になりました。
明治学院大学は、ヘボン博士の生涯を貫く信念“Do for Others(他者への貢献)”を教育理念とし、とても大切にしています。英学塾から出発した明治学院大学は、現在6学部16学科、大学院も7研究科12専攻を持つ大学になりました。そして創立161年目となる2024年には、社会の要請に応えるべく初の理系学部「情報数理学部」を開設することが決定しました。
初の理系学部「情報数理学部」開設へ
大学は真理を探究する研究・教育機関であり、自然科学は常にそのための重要な視点を提供してきました。理科系の学部を備えることになって、明治学院大学はUniversity(総合大学)としていっそうバランスのとれた人材を育成し、世に送り出そうと考えています。
情報数理学部のカリキュラムでは、3・4年次に「数理・量子情報」「AI・データサイエンス」「情報システム・セキュリティ」の3つのコースを設け、学生の志向や卒業後の進路に応えられるようにしています。また、課題解決型のProject Based Learning(PBL)科目を配置し、実際の企業で行われている課題解決のプロセスを体感できる実践的教育を提供します。
明治学院大学は常にさまざまな形で多様性を追求してまいりました。今回は新たに理系の背景をもった教員や学生が仲間として加わります。キャンパスで多様な文化背景を持った学生が出会い、交流し、共同で作業することによって、共生社会の優れた担い手となってくれることを願っています。
情報と数理の力で、人が主役のAI社会を創る。
明治学院大学は、初の理系学部となる情報数理学部情報数理学科を新設します。情報数理学科では、AI(人工知能)の急速な発展に伴い、ますます複雑化する現代の情報通信技術(高度ICT)を数理科学の視点から学びます。
これらの学びによって、高度ICTの利活用に必要な数理的理解力と知識を身につけていくことから、人とAIが高いレベルで共存する近未来において必要とされる様々な職種に活躍の場を広げていくことが可能です。3つのコースにおける想定される進路は次の通りです。
数理・量子情報コース
数理的理解に基づいた応用力・問題解決能力を身につけ、量子情報といった最先端の分野を含めて国際的に活躍できる大学・企業等での研究・開発に携われる人材を養成し、大学・企業等における研究者、エンジニア、コンサルタントといった進路を想定。
AI・データサイエンスコース
高度ICTの根幹となる、AIまたはデータサイエンスの理解と技術を身につけ、多様な学問領域を融合しつつ様々な職種においてグローバルに活躍できる人材を養成し、AIプログラマー、データサイエンティスト、公務員、研究・開発者といった進路を想定。
情報システム・セキュリティコース
情報科学における数理的な理解と高い倫理性を持ちながら、情報システムや情報セキュリティに関する技術を利活用する職種に幅広く対応できる人材を養成し、プログラマー、システムエンジニア、セキュリティエンジニアといった進路を想定。
文学部(英文、フランス文、芸術)/経済学部(経済、経営、国際経営)/社会学部(社会、社会福祉)/法学部(法律、消費情報環境法、グローバル法、政治)/国際学部(国際、国際キャリア)/心理学部(心理、教育発達)/情報数理学部(情報数理)※2024年4月開設
「キリスト教による人格教育」を建学の精神とし、創設者ヘボンが生涯貫いた精神”Do for Others(他者へ貢献)”を教育理念に掲げています。建学の精神、教育理念のもと、学生に身につけてもらいたい5つの教育目標を定めています。
- 他者を理解する力を身につける。
- 分析力と構想力を身につける。
- コミュニケーション力を身につける。
- キャリアをデザインする力を身につける。
- 共生社会の担い手となる力を身につける。
キャンパス所在地
【白金キャンパス】
●JR「品川」駅下車 高輪口から徒歩17分、または都営バス「目黒駅前」行き「明治学院前」下車
●JR「目黒」駅下車 東口から徒歩20分、または都営バス「大井競馬場前」行き「明治学院前」下車
●地下鉄「白金台」駅、「白金高輪」駅、「高輪台」駅下車 徒歩7分
【横浜キャンパス】
●JR、横浜市営地下鉄「戸塚」駅下車 江ノ電バス「明治学院大学南門」行き「明治学院大学南門」下車
(最終更新:2023.09.28)