前回の記事では専門学校とはどんな学校なのか?という全体的なポイントを説明しましたが、今回は「選び方」についての話をしたいと思います。

前回の記事はこちら> 目的が決まっている人にこそ選んでほしい「専門学校」

第一段階として、必ず確認をしておきたい「その学校は本当に専門学校なのか?」を判別する見分け方についてお伝えします。

認可校と無認可校とはどういう意味なのか?

専門学校選びをする際に「認可校」と「無認可校」というキーワードがしばしば登場します。簡単に言ってしまうと、認可校とは都道府県知事の認可を受けた職業教育を行う高等教育機関(専門学校)のことです。

この認可を受けていない教育機関(学校)のことを無認可校と言います。認可校(専門学校)には色々な決まり事があるのですが、無認可校は自由な形態での運営が可能で特に決まり事はありません。

では、具体的にどのような違いがあるのかを下記の表をもとに説明します。

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認可校と無認可校の違い

無認可校を卒業しても高卒扱い

まず認可校(専門学校)が必ず満たさなくてはいけない条件として、「学生数40人以上」「年間授業時間数800時間以上(夜間は450時間以上)」「修業年限1年以上」の3つが設けられています。

また、通学定期の購入が可能、学割の適用あり。一定の条件を満たすと卒業後に専門士の称号の付与(修業年限2年以上、授業時間数1700時間以上)。などの条件や特典があります。

一方で無認可校を見ると規定らしきものはありません。ここで明らかに認可校よりも不利になる点はまず「学歴」。無認可校を卒業しても最終学歴は「高卒」となります。これが一番注意したいポイントです。また、学割も不可で、定期券も原則は「通勤定期」を購入することになります(一部、通学定期が認められる学校もあります)。

専門学校選びで特に大切な要素である「授業時間数」も各校によって本当にバラバラなので、必ず確認をしていただきたい点です。

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補足をしますと、無認可校が悪いというわけではなく、上記に挙げたような「認可校との差」を理解しておくことが重要、ということです。少数ですが認可校以上に充実した教育内容と関連業界との深いつながりを持ち、素晴らしい就職実績の学校も存在します。

これらの学校は肩書よりも技術がモノをいう業界であることが多いので、最初から無認可校と理解した上であれば選ぶ価値はあるでしょう。

ただ、基本的には認可校を選んでおいた方が、通っている学校がもし経営危機になったとしても、認可をした都道府県の責任において全員が卒業するまでの継続運営の指導や、同分野の他校への転校などの救済措置があり安心です。無認可校の場合は独自対応が原則なので、ある日突然解散ということもありえます。

どうやって認可校と無認可校を判別すればよいのか

高校現場での進路講演でよく聞かれる質問でもありますが、認可校と無認可校の見分け方としてその学校の名前に「専門学校」という文字があるかどうかが一番簡単な判別方法です。

「専門学校」の名前を冠した学校は100%認可校(専門学校)です。無認可校に多い名称として「〇〇学院」「〇〇学園」「〇〇アカデミー」などが挙げられます。このような名称の学校を認可校(専門学校)だと思い興味を持った方は必ず事前確認をしておいた方がよいでしょう。

ただ、校名に専門学校を冠していない認可校も一部あるのでご注意ください。例えば、専門学校として長い歴史を持つ中央工学校や神田外語学院などが該当します。

以上が認可校と無認可校についての解説です。本稿の目的は、認可校(専門学校)だと思って選んだ学校が実は無認可校で、当然享受できると思った学歴や特典が得られず後で困ることがないようにしたい、ということです。

繰り返しになりますが、しっかりと認可校と無認可校について確認をしたうえで、志望校選びをしてほしいと思います。